VILLAGE VANGUARD
  • 最新記事 最新記事
  • イベント イベント
  • オンラインストア オンラインストア
  • 店舗検索 店舗検索

ヒマつぶし情報

2021.11.25

【キタコレ!】スペシャル対談!~マキタジャーナルスペシャル対談! 高橋愛×槙田紗子~

シェアする

Facebook
Twitter

槙田:今日はお時間頂き本当にありがとうございます!


高橋:こちらこそありがとうございます、お呼びいただきまして。


槙田:あの、、本当に大好きです。


高橋:えー!嬉しいです。


槙田:この企画は、私が会いたい人に会ってどんどん聞きたいことを聞いていくっていう企画なんですが、今日はいろんなことを聞かせていただきたいと思います。


高橋:是非!ありがとうございます。


槙田:あの、、愛ちゃんって呼んでもいいですか、、?


高橋:うん!どうぞどうぞ!


槙田:私、元々アイドルグループにいたんですけど、その当時、本番前に必ず愛ちゃんのパフォーマンス動画を見て、「私は愛ちゃんになる!」って自分に唱えてからステージに立っていたんです。なので、本当に感謝しています。


高橋:えー!こちらこそ!何がきっかけだったんですか?


槙田:私が小学生の時に愛ちゃんがモーニング娘。さんに加入されて、そのときからめちゃめちゃ大好きです。その当時、ポッキーのCMに出演されていたじゃないですか。


高橋:懐かしい〜!!


槙田:スーパーに行く度にお母さんにポッキー買ってもらったり。


高橋:可愛い!


槙田:文房具もモー娘。さんの下敷きとかノートとかずっと使っていました。その後自分がアイドルになってから、振付師の先生がすごく『ハロー!プロジェクト』さんが好きで、いろいろ教えてもらう中でもう一度しっかり見るようになって、愛ちゃんのパフォーマンスが本当にずっとお手本というか、、憧れです。卒業コンサートも見に行かせて行かせて頂きました。


高橋:そうなんだ!ありがとうございます。嬉しい。


槙田:なので、今日はちょっと緊張しているんですが、よろしくお願いします。


高橋:いやいや〜!よろしくお願いします!


槙田:まず、モーニング娘。さんに加入される前はどんな女の子でしたか?


高橋:とにかくやんちゃでした。男の子みたいだったと思う。楽しそうだなって思ったら何も考えずに即行動しちゃって、でも出来なくて助けてー!みたいなことがよくあったかな。例えば、学校の帰り道に小さな川が流れてたわけ。そこで5人ぐらいで川に入って出るっていう、ただそれだけなんだけど楽しくて。うちのマンションの前にその川があったから、ある日一人でやってみたんだけど堤防が高くて、降りることはできても戻れなくなって、お母さん助けてー!みたいな。


槙田:危ない!


高橋:危ないってことも気付かないぐらいやんちゃだったの。


槙田:好奇心旺盛なその勢いでオーディションも応募されたんですか?


高橋:そうだと思う。とにかく受ける!モーニング娘。に入りたいの!みたいな感じだったと思う。


槙田:そうだったんですね!


高橋:エネルギーはすごいあったんじゃないかな。デビュー20周年のメモリアルブック(AI VERSARY※宝島社)の対談のときにお母さんが昔の話をしてくれて、そうだったっけ?と思ったのが、子どもの時に私が「バレーボールをやりたい!」って言ったからお母さんが「だったら見学に行こうか」って見学に連れて行ってくれたんだけど、いざ行ったらコーチが厳し過ぎて嫌になったみたいで。そしたら、今度は「やっぱりクラシックバレエを習いたい!」って言い始めて、、。お母さんからすると「今度はそっち!?」みたいな。それぐらい、根拠はないけどやりたいっていう気持ちが強かったみたい。今やりたいからやりたい!っていう。


槙田:今じゃなきゃやだ!なんですね。


高橋:そう。だから、自分に合う合わないを判断するのは早かったかもしれない。


槙田:クラシックバレエは、見学に行ってみて、やりたい!ってなったんですね。


高橋:そう思ったんだと思う。向いてるかどうかっていったら向いてなかったと思うんだけど、コンクールに出場するうんぬんっていうよりは、クラシックバレエをやっておいたら宝塚に行くにも役に立つと思って続けてました。


槙田:宝塚に入りたいという気持ちは幼い頃からあったんですか?


高橋:そうですね。小学校3年生ぐらいのときに引っ越しと同時に衛星放送のチャンネルに加入したんです。お父さんがサッカーを見るために加入したんだけど、そこで宝塚の舞台が放送されていて。それを見たとき、何これ!ってぐっと引き込まれて。一番最初に見たのが安寿ミラさんがトップで、真矢ミキさんが2番手でした。その作品がすごくかっこよくて、そこからハマっちゃって。


槙田:小学生のときに宝塚を見て惹かれるって、理解力めちゃくちゃ高いですよね。


高橋:理解力は全くなくって、キラキラした衣装を着て大きい階段を降りるとか、シンプルにあれをやりたいと思ったの。だから、物語に感動してっていうよりは、みんなキラキラしてるから私もあそこに行きたい!みたいな。


槙田:その宝塚がきっかけで、ステージの上で輝きたいという気持ちが芽生えたんですか?


高橋:自分でもきっかけはそれだと思ってたんだけど、いまだに覚えているのがクラシックバレエを習い始めてすぐの発表会で、寝転がってこうやってお魚さんみたいな感じの表現をしてたわけよ(笑)。それがすっごく楽しそうだったみたいで、お母さんからすると、この子はステージが好きなんだなってそこで気付いたみたい。その発表会の後に宝塚にハマったから、ステージが好きっていうのは本能であったのかもしれない。


槙田:もう、強烈にステージに惹かれて導かれていくみたいな。


高橋:導かれたというのはあるかもしれないですね。


槙田:モーニング娘。に加入された当時、14歳ですよね。


高橋:はい、14歳です。


槙田:その後にすぐに上京されたと思うんですけど、14歳で福井から東京に出てきて生活をするのは、当時はすごく大変でしたか?


高橋:そうですね、当時はオーディション応募資格として中学生までは保護者の方と東京に出てこられる方限定と決まってたんですよ。だから、おばあちゃんと一緒に上京したんだけど、高校生になったらすぐ1人暮らしになってしまって、そのときにお母さんとかおばあちゃんのありがたみを知りました。


槙田:早いですね。


高橋:早いのかな。12歳の子もいたから、自分が若いって感覚はなかったかもしれないです。


槙田:基準がもうすごいです。


高橋:そうですね。むしろ同期の中で一番年上だから、しっかりしなきゃっていう気持ちはありました。


槙田:加入当時、一番大変だったことや印象に残ってることはありますか?


高橋:モーニング娘。って、私が加入したときはもう有名で。なので、私たちが加入したことによってモーニング娘。の足を引っ張らないかなとかプレッシャーを勝手に感じていました。


槙田:テレビで見てるグループに自分が入るっていうのは想像ができないです。


高橋:訳分からなかったです。合格して嬉しい気持ちと、受かっちゃった、どうしようが同時でした。


槙田:愛ちゃんが加入されたときのことを今でも鮮明に覚えているんですが、上り調子のときに、さらにビッグニュースが入ってきて盛り上がっていく感じがすごかったです。今、当時の映像を見ても、5期の皆さんが加入して1曲目であんなに堂々とパフォーマンスされていて、肝の据わり方が凄すぎるって感動します。


高橋:そう見えてましたか!?(笑)


槙田:はい!先輩たちの中に入って不安な気持ちもあるはずなのに、なんでこんなに堂々とパフォーマンスできるんだろうって、すごいかっこよく思っていました。


高橋:そういうふうに見てくれてたのはちょっと、そのままにしといたほうがいいかもしれない(笑)


槙田:内心ではやっぱりソワソワしていましたか?


高橋:内心というか、どう見られてるかなんて考える余裕がなかったので、必死だったのがそういうふうに見えてたのかもしれない。中澤裕子さんが卒業して、9人でよし!やっていくぞ!っていう時の『ザ☆ピ~ス!』の後に入ってるんで、グループが完璧に出来上がってるんですよね。とにかくどうやって自分たちが邪魔をしないでここに立っていられるかっていうことしか考えられませんでした。


槙田:その不安から抜けて、自分もメンバーだなってちゃんと思えてきたタイミングはいつだったんですか?


高橋:そうですね、メンバーだなって思えたのは6期が加入してからかもしれない。それまではずっと、5期っていうよりは新メンバーって言われてきたから。みんなで練習してても、やっぱり私達だけ遅れちゃうじゃないですか。だからマネージャーさんとかスタッフさんから、「新メンだけ残って」って言われちゃう。残って練習することよりも「新メンバー」に引っ掛かるんですよね。いつまで新メンって言われるんだろうっていう。


槙田:やっぱり私たちだけ違うんだ。みたいな。


高橋:私たちはまだモーニング娘。として認められてないって言われてるわけではないんですけど、口に出さなくてもそうなんだろうなと勝手に思い込んじゃって。良くない方向に自分たちで持っていってました。


槙田:後輩メンバーが加入してから教えたりとかすることも増えて、意識が変わったんですか?


高橋:そうですね。加入してからっていうよりは6期オーディションの開催を知ったときから、メンバーとしての責任感が芽生え始めたのかもしれないです。頑張りますとか、先輩に追い付きますだけじゃ駄目だなっていう意識が生まれてきたんじゃないかな。そんな中、4期と5期が、紅白歌合戦で藤本美貴ちゃんのバックダンサーをやったんですよね。それが終わった後に、美貴ちゃんが6期で加入することを聞かされて。初めて先輩になるんだぞ!っていう思いだったのに、美貴ちゃんが加入することでもっと複雑になったというか。後輩を迎えると思ってたのに、私たちとは違う経験を積んでた子が加入するってなると、教えることなくない?みたいな。


槙田:なんとなく教えにくいですしね。


高橋:そうですね。年も上だし、経験もあるし、どうやって接したらいいんだろうみたいな。また違う悩みが生まれてきて、すごく複雑でした。


槙田:心が忙しいですね。


高橋:忙しかったです。


槙田:そんな中、後にリーダーも長くやられる存在になられると思うんですけど、グループって色んな人がいて、色んな考え方があるじゃないですか。その中でグループ全体のパフォーマンスレベルを上げるために、メンバーとの接し方で気を付けていたことはありますか?


高橋:気をつけだしたのは、リーダーになってからかもしれないです。それまでは結構、どうやったら自分のレベルが上がるかっていうことしか考えてなくて。でも、美貴ちゃんが急に脱退しますってなったときにリーダーになることになって。

サブリーダーだったからいつかはリーダーになるかもとはどこかで思ってたけど、急だったから心の準備が出来てなくて。その上、ライバルのアイドルグループもどんどん出てきて、、モーニング娘。を終わらせたくない!って強く思いました。その時くらいからリーダーとしての責任感が芽生えましたね。


槙田:そうだったんですね。


高橋:色んな気持ちが重なっている中で、つんく♂さんが、「今だからこそレベルを上げなさい。」ということと、「アットホームなグループを作ってください。」と言って下さったんです。私はあんまり先輩・後輩したくなくて。だから、加入してくる後輩たちにも、高橋さんって言われるのがむずがゆくて、愛ちゃんって呼んでってすぐに言ってました。


槙田:へぇー!


高橋:それをくみ取ってくれたのか、「アットホーム」っていう言葉をもらったんです。つんく♂さんとはずっと一緒にいるわけじゃないんですけど、全部見られてるのかなと思うようなことが歌詞に入ってたり、言葉にしてくれたり。なんで分かったんですか!?みたいなことが多かったです。コンサートのゲネプロでつんく♂さんへの発表みたいなのがあって、その時間がすごく緊張しました。本番より緊張してたと思います。


槙田:つんく♂さんがどん!って目の前にいらっしゃるんですね。


高橋:そう。緊張するし、見たくないのに見ちゃうし。いつも通りパフォーマンスしたいのに。


槙田:でも、その時間の中でメンバーの皆さんの気持ちとかをすごくキャッチしてたんですね。


高橋:キャッチしてくれてました。でも多分、現場のこととか逐一聞いてくれてたんじゃないかな。やっぱりつんく♂さんってアーティストとしても活動されている方なので、こっち側の気持ちも分かってくれるっていうのは大きかったです。


槙田:確かにモーニング娘。さんって、上下関係がはっきりあって、名字で呼び合って、体育会系なイメージがあったので、愛ちゃんがリーダーになってからは後輩メンバーの皆さんものびのびとしていて、全体的に柔らかい雰囲気になったなっていうのは感じていました。


高橋:本当ですか?


槙田:はい。


高橋:でもね、先輩の中でも年が近いのんつぁんとか、あいぼんはすごくフレンドリーに接してくれて、すぐに打ち解けられたのが、嬉しかったんですよね。だから、それを後輩たちにもやってあげたいって思ったので、先輩の影響っていうのはあります。

自分がリーダーになったとき、急っていうのもあって準備ができてなかったので、どうしようって悩んでいたときに、先輩方が色々と声を掛けてくださって。やっぱり皆さん卒業してもグループのことを愛してくれてるから、常に気に掛けてくださっているんですよね。その時に、「愛ちゃんらしくていいよ。誰にならなくてもいいよ。」って言ってくれたのが中澤(裕子)さんなんですよ。


槙田:優しい。。。


高橋:中澤さんとは一緒に活動してきたわけじゃないんですけど、中澤さんの言葉はすごく大きくて、私は私のままでいいんだって思えました。だからこそ、つんく♂さんのアットホームっていう言葉は導きだったんだと思う。


槙田:すごいですね、、


高橋:先輩・後輩っていう上下関係は大事にしなきゃいけない部分ではあったんですけど、自分にとってはちょっと違ったっていう。私がそれをやってたらきっと途中で苦しくなったと思うんですよ。でも、どこかで厳しくしなきゃとは思ってて、それを中澤さんが和らげてくれたっていう。私らしくていいのかー!って。

 

槙田:一緒に活動してる期間がなくても、卒業された方含めみんながモーニング娘。なんだなっていうのを、今お話を聞いててすごく感じました。


高橋:そうですね。だから、先輩たちが卒業して、今いる私たちだけでやってるってことでもないっていう。フクちゃん(現リーダーの譜久村聖)もそうですけど、やっぱり先輩を感じてくれてる。それをすごく言葉にしてくれるんですけど、私が先輩になってから思うことは、そこまで気にしないでって思う。それよりも、モーニング娘。が新しく進化していくことのほうが大事だと思うので、あんまり後ろ髪引かれないでって思っちゃうんですよね。


槙田:なるほど。


高橋:今はファンとしても見てるから、新しいモーニング娘。をどんどん見せてよ!っていうのもあるんですけどね(笑)。私たちがいたときの事を気にしすぎないで、譜久村聖っていう人が人間力で溢れてるから今のモーニング娘。があるんだよ!っていうことを常に言ってます。


槙田:今もかなりコミュニケーション取られているんですね。


高橋:そうですね。コミュニケーション取らなきゃっていう感情よりも、好きだから近くにいるっていう。だから本当に「おせっかいおばさんになってるから、止めてね。」って言ってるんですけど。「これはあくまで私の意見だからね!だけど言わせて!」って(笑)。どっかでほっとけないみたいのがずっとあるんですよね。きっとお姉ちゃんとして育ってきたっていうのと、5期の中でも一番年上だったっていうのがあるのかな。要らないんですけどね、その責任感って。


槙田:きっと嬉しいと思います。


高橋:そうなんですかね。嬉しいかどうかはどうでもいいんです(笑)。本当にただ自分が言いたいだけなので。これを言えばあの子たちにとっていいかなっていうよりも、ただ、言いたい!っていう。それはもうちっちゃいときから変わってないんだろうな。


槙田:今、思ったから今、言う!ですね!


高橋:そう!時間が経ってから、「あのときすごいかっこよかったよ!」って伝えるにしても、言う側もうろ覚えになってきちゃうじゃないですか。だけど、すぐに言えば何が良かったのかっていうのを熱量持って詳細まで伝えられるんですよ。なので、思ったことはそのときに言う。会えなかったらDMしたり、フクちゃんに言っといてって誰かに伝えるようにしてます。


槙田:確かに、時間が経つと言葉が新鮮じゃなくなってきますよね。


高橋:そうなんですよね。


槙田:愛ちゃんから見て、ご自身が在籍されていたときのモーニング娘。と、今のモーニング娘。で変わってないところと変わったところをそれぞれ教えて下さい。


高橋:変わってないところがないですよ。変わってないことといえば『モーニング娘。』っていうグループ名だったりとか。でもそれすらも年号の『’21』がついて進化してるし。


槙田:そうですね。


高橋:グループ名が変わると思ってなかったんで、そこも変わるんだ!?みたいな。でもそれがあの子たちにとっても新鮮だし、面白いなと思います。あと、カラオケで曲が探しやすくなりました。


槙田:確かに!


高橋:やっぱりどんどんモーニング娘。の曲が増えていくと曲を探し出せなくなるじゃないですか。2014年からは西暦の年号が付いて分かりやすくカテゴライズされたので、すごく見やすくなって。だからその点でいうと、変わってないと思ってた部分ですら変わってるから、変わってないことってないのかなって。


槙田:でもちょっと意外でした。


高橋:本当ですか?


槙田:私の先入観もあるんですけど、モーニング娘。さんってやっぱり昔から続く文化じゃないですけど、もはや伝統みたいな領域まで来てるので、軸として絶対変わらないものがあったりするのかなって勝手に想像していて。


高橋:でも“ぶれないもの”っていう何かはちゃんとあるんですよね。ルールでもない、言葉とかでも言い表せない、その何かでいいんだと思うんですよね。それがリーダーによって変わってもいいと思うんです。あ、変わらないことは“モーニング娘。が好き”ってことかも。


槙田:素敵すぎます。。。以前、ロックフェスでモーニング娘。'19さんを見たときに。


高橋:『ROCK IN JAPAN』?


槙田:はい。


高橋:やばかったよね、あれ。


槙田:はい。あのとき昔の曲も結構歌われてて、本当に何万人もの人達が一緒に盛り上がってて、遠くにいた人も「あれ、『LOVEマシーン』流れてる、行かなきゃ!」って走って聴きに行ったりしてました。メンバーの皆さんも、生き生きと楽しそうにパフォーマンスしていて。“モーニング娘。が好き”っていう気持ちが全員すごく強いから、自分が発売当時いなかった曲でもここまで自分のものにできるんだなって思いました。好きっていう気持ち、大事ですね。


高橋:そう。好きに勝るものはないなと思うんです。もうフクちゃんもまさにそれで、モーニング娘。が大好きだからこそ生まれてくる言葉がたくさんあって。本当にあの子をメイキングで追っ掛けたいっていうぐらい名言をいっぱい吐くんですよ。だから、いつか卒業するとしても、ずっとモーニング娘。のそばにいてって思います。


槙田:アドバイザーみたいな。


高橋:そう。フクちゃんの発想とか言葉って、モーニング娘。にとってすごく大事だなって思うんで。近くにいてー!って。


槙田:それだけフクちゃんの存在が大きいんですね。


高橋:大きいですね。何がそうさせたんだってすごい興味ある。譜久村聖、追っ掛けたい。フクちゃんで本作れます。


槙田:ちょっとそれ、すごい興味あります。


高橋:そのROCK IN JAPANで「MCなくしてください」って自分たちで言ったんですよ、あの子たち。アウェーの環境で,モーニング娘。を好きな人だけじゃないから、「その人たちに見せるにはMC要りません」って言ったんですよ。かっこよくないですか?うわ〜その場にいたかった〜!と思って。もう本当にかっこよくて、あの子たち。だから、そんなグループにいれたってことが自分は今、誇りです。あんまり話すと、泣いちゃう。(涙を流す)


槙田:うあ〜〜〜ん


高橋:大好きなんです。


槙田:(スタッフさんに)ティッシュお願いします。。。


高橋:なんでおまえが泣くんだって感じですよね。ありがとうございます。


槙田:本当にあのライブ、伝説ですもんね。私も何回も見てます。


高橋:すごいですよね。あんな猛暑の中、絶対きついんですよね。でも、水を飲んでる姿もかっこよくて。だから、『モーニング娘。』の名前をよくここまで育ててくれてるなって思いますね。本当にかっこいい。


槙田:私、今アイドルをプロデュースしているんですが、『ROCK IN JAPAN』の映像をメンバーに送りました。絶対に見てって。


高橋:えー!そっかー!


槙田:もう、あの熱量だけで涙が出てくるというか。


高橋:分かります、すごく。でもあれは、自分たちから生まれたものだから出た熱量だと思うんですよね。真似しようと思っても出来ないというか。だから、あの子たちを震わせた『ROCK IN JAPAN』っていうものもすごいし、あのパフォーマンスに行き着いたあの子たちもすごい。


槙田:あのステージを見てファンになった人、絶対めちゃくちゃ多いですよね。


高橋:多いと思いますよ。好きじゃなくても惹きつけるものあるだろうし、好きになるしかない。


槙田:なるしかないですよね、あんなん見たら。


高橋:そうですよね。でもやっぱりプロデュースしてると、自分がアイドルだったってことも生きてきますか?


槙田:そうですね。やっぱりどっち側の気持ちも分かるので。でも私は、スタッフさんの気持ちが今は分かって、昔の自分を反省することが多いです(笑)。


高橋:そうですよね。私もグループを卒業してから分かること多い。例えば、すごい些細なことだけど、「前髪が目に掛かってるから切りなさい」って言われて、「なんで?」って思ってたことでも、誰か分かったほうがいいじゃん!っていうマネージャーさんの意図に若いときには気付けなかったりとか。モーニング娘。にとってそれがプラスだっていうことを、当時は客観視できなかったので、だからこそ、今気付けてることは言える範囲で後輩たちに伝えるようにはしてます。


槙田:その先輩からの客観的な意見があるだけで全然違うと思います。


高橋:そうなんですかね。


槙田:はい。自分だけじゃ気付けないことが多いですよね。


高橋:そうですね。今になって気付けて、後悔することもあるじゃないですか。なので、先輩としてっていうことでもないんですけど、「ちょっとお茶しない?」とか言って。


槙田:優しい。


高橋:自分が言いたいから言ってるだけなんです。


槙田:全てが衝動なんですね。


高橋:そうなの。


槙田:でもみんな、動く前に考えてストップしちゃったり、考え過ぎて逆の方向に行ったりする人が多いと思うので、それができるのはすごく才能だなって思います。


高橋:そうなんですかね。でも、自分のそういうところを伸ばしてあげたいなって思います。自分がこういう人間だからこそ、そこに抵抗しちゃってた時期もあるので。例えば、ネガティブになって自分の感情に気付いてあげられないとか。やっぱり思考っていうのは発想を止めるから。


槙田:愛ちゃんがグループからソロになって感じたことや、ここは頑張ったなということはありますか?


高橋:そうですね。ソロになったばかりの頃は、モーニング娘。っていう名前に頼っちゃいけないっていう気持ちがありましたね。モーニング娘。だから頂いてるお仕事って絶対的にあったから、それを使っちゃ失礼なんじゃないかなっていう思いになっちゃった。


槙田:へえ〜!


高橋:卒業したばっかりのときは、そこと戦ってました。モーニング娘。だったことを封印してたかもしれない。これからは高橋愛としてお仕事をいただかなきゃいけないんだ!っていう。今だったら「私、モーニング娘。だったの!」って看板を掲げて言いたいぐらいだけど。


槙田:でも、その葛藤が頑張る理由にもなっていましたか?


高橋:理由にはなってなかったかも。余計な抵抗だったから。だから、これから卒業する子たちはそういう壁にぶつかってほしくない。自信を持っていいんだよっていう。個人としてのレベルを上げながらも、モーニング娘。にいたことを生かしてもらいたいなって思うし、自分もそうでありたいなって。


槙田:そして、初のプロデュースコスメ『Aimmx(アイムミクス) アイシャドウパレット』も発売おめでとうございます!


高橋:ありがとうございます!


槙田:特にこだわったところを教えてください。


高橋:コスメのプロデュースは初めてだったので私に出来るかな?って初めは不安もありました。成分などは詳しくなくて。でもメーカーさん(G.Oホールディングス)が「みんなで探りながら愛される商品を作っていきましょう」って言ってくださったことが大きくて。だから本当にみんなで意見を出し合って作りあげた感じ。オーガニック成分の配合や紙製パレットなどこだわりがたくさん詰まっています。プラス、「高橋さんといえばやっぱりファッションだから、ファッション要素も入れるといいかも」って言っていただいて、私は昔からファッション雑誌が大好きだから、雑誌を開くようなパッケージングにしたいなと思ったんです。


槙田:パッケージめちゃくちゃかわいいです。


高橋:本当?ありがとう。私もすごく気に入ってる。


槙田:メインビジュアルのモデルに従兄弟さんを起用されていましたがすごくお綺麗でした。


高橋:ありがとうございます。メインビジュアルを撮影するってなったときに、なんかジェンダーレスとか今の時代に合ったことをしたいなって。それも先輩・後輩の境目をなくしたいっていう考え方にも通ずるから、ボーダーレスでいたいということが形にできたかなって。あれ自体がもう高橋愛だなっていう感じがする。ファッション要素も入ってるし、考えすぎないで何でもいいじゃん!っていうものも入ってる。男の子だろうが、何歳だろうが、イエベだろうがブルベだろうが、自分が好きなように使ってほしいって思うんですよね。そういうのが全て詰まってるアイテムになったなと思ってます。


槙田:では、最後に、今までたくさんいろんなことをやられてると思うんですけど、これからチャレンジしてみたいことはありますか?


高橋:モーニング娘。を卒業するときに石川梨華さんに、「自分が卒業したとき、会社の人たちから『何やりたいの?』って聞かれたときに答えられなかったから、考えといたほうがいいよ!」ってヒントもらったの。そのときに、ミュージカルがやりたい!って思ったわけですよ。プラス、ファッションが大好きだったから、ファッションに携わる仕事がしたいっていう。そういうことを言葉にして、具現化していく作業をずっとしてたんですけど、今となっては自分の発想のほうに目を向けてあげたいから夢は作らないかな。


槙田:かっこいいです。


高橋:言葉にすると、どこかでこれがやりたいって言ったのにやってないじゃん!とか、自分を責めちゃうと思うんですよね。例えば、英語喋りたいって言ったくせに英会話やってないじゃん!っていうこと。そうじゃない方が、自分はいろんな発想が出てくるだろうなと思うので、自分をちゃんと理解してあげて、自分の発想に目を向けてあげて、それを具現化していく作業のほうが今、興味あります。


槙田:やってみたいことはなんですか?っていう質問に答えられなくて罪悪感を感じるの、謎ですよね。


高橋:そうですね。


槙田:答えられないって別に悪いことじゃないんですよね。


高橋:全然、悪いことじゃない。今はないっていうだけで、過ごしていると何だかんだ出てくるから、そっちに目を向けてあげたほうがきっといいと思うんですよね。だから夢がないからどうしようって思う子がいるけど、とにかく好きなことを見つけるだけでもいいし、好きになってみるでもいいし、好きになれなかったら違うものを試せばいいだけだから。ダメなことってないんじゃないかなって今は思ってる。


槙田:本当にそうですね。では、、


高橋:ごめんね、本当に喋ると止まんないタイプで。


槙田:いやいや!もう、本当にありがとうございます。本のこととかで話し足りないこととかあれば、、


高橋:もう全部、本見てください!


槙田:分かりました!(笑)では、以上になります!


高橋:ありがとうございました。楽しかったです。


槙田:本当に楽しかったです!ありがとうございました!


【高橋愛“初”プロデュースコスメ『Aimmx(アイムミクス)アイシャドウパレット 』 全国発売中】

詳細は以下より

https://store.aimmx.jp/


【高橋 愛20周年メモリアルブック『AI VERSARY』好評発売中】

好評発売中

宝島社

価格:1,980円(税込)

記事元

こちらの記事は、キタコレ!で読む事ができます。

キタコレ!を見にいくっ

キタコレ!の記事を読む

\シェアする/